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その男達、「必死」につき。「特攻の島」紹介

先日、オバマ大統領の広島来日が決定した。任期僅かのところで実績を残したいとか、日米の関係性とか色々な話はあるが、少なくとも歓迎されるべき事柄である。

 

戦後70年、我々は戦争の悲惨さを知らないが、二度と戦争を起こさせないためにその悲惨さを学ばないといけないと思う。そういうわけで今回紹介する漫画はコチラ

 

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特攻の島である

 

目次

 

 

特攻の島とは

福岡海軍航空隊であった渡辺裕三は、特殊兵器への希望調査に志願し、ある島に来た。そこで渡辺を待ち受けていたのは人間魚雷回天と、創案者の一人・仁科関夫であった。

日本人全員が殺されるかもしれないという戦時中の視点で、「国家」と「個人」のいずれが大切なのか、自分が守るべきものすら見つけられない若い主人公の目を通して、死を覚悟して戦うことと必死の手段を作戦に用いる意味の違いを問題提起している。 wikipedia 特攻の島より

 

とあるように、人間魚雷回天とそれに乗り込む若き男達の壮絶な人間ドラマを描いている

回天とは

第二次世界大戦時の海軍発特攻兵器。大型魚雷の中に人間が乗ってそれを操作し、人力で体当たりを行う。一言でいうと人間魚雷である。

 

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回天について詳しくはこれらを参考にされたし

 

www.jiji.com

 

www5a.biglobe.ne.jp

 

そしてこの回天、リンクのサイトや作中で言われている通り、明らかな欠陥兵器である。元々魚雷だから小回りが効かない上に捜査中は潜望鏡で目視が出来ない。加えて耐圧深度が80M。

 

これは潜水艦が敵から攻撃を受けた時に安全のために必要な深度100Mを大幅に下回っている。つまり敵に見つかり逃げようとしたら回天が壊れるし、回天を発射するためには艦を危険に晒す必要があるなど運用法もかなり限定される

 

 

特攻に向う男たち、その心

 

この漫画で恐ろしいのは戦争での直接的な戦闘シーンやそれに伴うショッキングな場面よりも、戦争に向う兵士たちの心情描写のリアリティである。

 

私も祖父が戦争体験者の元軍人であり、その話を何度も聞いているが故に作者はほんとに体験してきたのかってくらい、作中人物の感情表現が真に迫っている。そのうちの一つにこういう場面がある

 

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回天に疑問を持つ主人公・渡辺と友人の関口の会話。

 

回天は特攻兵器だ。神風特攻隊もそうだが、志願者は非常に多かったと聞く。

これを読むまでどう考えても生存は見込めない兵器に乗りたがる人の気持ちはなかなかわかりにくかったのだ。乗って一人でも多く倒して家族の危機を助けるとかいうのも個人的には少しぴんと来なかったのだが、

 

 

 

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この渡辺の言葉には少し同感した。

果して、現代においても生きる意味を見つけられている人間がどれだけいるのか?

 

そして設計者の一人、黒木大尉との会話でそれは決定的になる

 

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生きる意味を見つけるために。今迄誰かの言葉や常識と言うレールに乗って来た自分自身の命の方向を、自分自身の命令で決定づける。

自分を変えるためなら、そのためになら死んだって良い。匡ではなく自分自身のために「特攻兵器」に乗るのである。それならば乗る理由、わからなくもないのではないだろうか。

そしてこれを見て悟った。仮に現代に特攻兵器が出来たなら、志願者は結構な数が出るであろうと。

 

というわけで、漢になりにいくために「死地」に向う男たちの熱い物語、「特攻の島」。歯を食いしばらずにはいられないし、戦争を知らない我々のような世代にはぜひ読んでもらいたい漫画である。きっと、その時代の男たちの「熱」を感じることができるだろう